《秋の土用》
10/20から18日間
秋の土用に入りましたね。
土用と言えば「夏のうなぎ」というイメージがすごく定着してますね(笑)
土用というのは春夏秋冬、すべての季節と季節の間にあります。
自然が季節のバトンタッチをするための準備期間のようなもので、この準備期間に私たち人間も次の季節に向かって徐々に準備できると、心も体もスムーズに心地よく季節を過ごせるのではないでしょうか。
以前、夏は心臓にクローズアップして!秋は肺の季節ですよ~!と、それぞれの季節に対応する臓器がありますよ~、働きが活発化もするけどダメージも受けやすいですよ~、だから食事で臓器を労わりましょうね~…という話を何回かしたと思います。
この季節と季節を繋ぐ「土用」にも担当さんいまーす(笑)
『脾』です。
これは臓器の「脾臓」を表すのではなく、消化吸収の機能そのものを言うようで、西洋医学でいう臓器では脾臓と膵臓と考えられています。
(東洋医学では関わる働きすべてを言うのでこの臓器!とはいえないのです。なので上に書いている対応する臓器…も臓器そのものだけではなく臓器とその仲間たちという感じなのかな。)
『脾』は、消化吸収した栄養や水を全身に運び、血流や免疫機能を調整する働きがあるそうです。
また脾の働きは消化吸収だけでなく、飲食物の中から分けられた「体に必要な生命エネルギー」を体中に配る働きをしているそうです。
脾の働きが衰えると、生命エネルギーである『氣』→気力が低下して「やる気がおきない」「疲れやすい」「悩み、不安による思案」「取り越し苦労」に繋がってくるようです。
特に秋は悲しみの臓器と言われる『肺』の時期、相乗効果で心に与える影響が……
ということもあるかもしれませんね。
自然の流れからくる感情変化は大切なものなので、無理にポジティブ変換しすぎてもバランスを崩しますが、緩やかにサポートして、自分の中にある感情を認めて、自然に必要な感情の働きと共に、不必要に恐れない、感情だけに引っ張られない、曖昧さと寛容さがからだと心を繋ぎ整えてくれます。
脾は五行の中心となり、五臓にエネルギーを配分しているという事は、とっても重要な繋ぎの「土用」期間をどう過ごすかで次の季節の体調が決まってきますね。
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五行というのは万物は5つの元素から成り立っているというもので、「木・火・土・金・水」の5つ。関係のある季節や五臓については以下の通りです。
自然界にあるすべてのものが分類されるので、色も方角も味も感情もなんでも(笑)配当表を見ていると面白いので、でも覚えきれないけど(笑)ご興味のある方はネットで調べたりしてみてください(⌒∇⌒)
・木…春…肝
・火…夏…心
・土…季節の変わり目…脾
・金…秋…肺
・水…冬…腎
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この土用の時期、イメージは「うなぎ~そしてスタミナ~」になっていますが、実はできるだけ胃腸を休めてあげることが大切な時だそうです。
土用の時期は「陰陽」のエネルギーバランスが乱れて空気の状態も不安定、天と地の気が順調な交流をしていない状態。
物が腐りやすく、人の心のバランスもとりにくいという時期。
こういう時に消化に時間のかかる動物性の食品をとると、腸内での腐敗につながり、腐敗から毒素、ガス、悪玉菌……腸内が大変なことになります。
腸は第二の脳、私たちの体の中でもっとも原始的な自然な反応をする臓器でもあります。
脳の指令なくして動くすごいやつ!!!
そして感情を左右するホルモンも腸がカギをにぎっている事は皆さんもよく聞く話だと思います。アレルギーもね~。
この土用の時期にはいつもよりも意識して固いものはよく噛む!小食にする!
それと、脾が衰えることによって脾が欲しがる「甘いもの」への欲求をお菓子でとらない事!です。
自然の甘味、精製されていない甘味で満足させてあげると上手に廻ってくれると思います。
秋にピッタリな『脾』を癒す甘みは、穀物をよく噛む甘味、さつまいもの甘味、栗の甘味、というようなデンプンの甘味です。そして、胃は塩分がないと働きが弱いので、自然塩を上手に使って自然な甘みを引き出すといいですね。
お味噌や醤油もいいですね~。
せっかくのさつまいもや栗の甘味を精製された砂糖で消さないようにしたいものです。
砂糖のように強い甘みが欲しくなったときは、それに代わる甘味に米飴や麦芽水飴、メープルシロップを少量取り入れてみるのもいいかもしれません。
とはいえ、抑圧されすぎた食生活は反動も大きいもの。
毎日の食事を考えながら選びながら、でも「この日はみんなと食事を楽しむ日」「めっちゃ体に悪いものだけど食べちゃう日」と、罪悪感なく思いっきり楽しむ日があって私はいいと思います。
罪悪感があるならね、食べないほうがいいですよ。
感情も栄養の吸収に大きく影響を及ぼすし、感情が身体を巡る体液のすべてに大きな影響を与えると考えるからです。
「からだの仕組み」
「自然に合わせた、からだに入る栄養」
「感情(心の状態)」があって
「よい作用」「わるい作用」が出てきます。
苦虫かみつぶしたような顔しながら「嫌だわ~」と言いながら苦悩で体にいいもの食べていても、よい効果は望みにくいのが、人の身体の不思議だなぁと思います。
しっかり口を開いて「解放」して楽しむときに楽しむ!を味わってください。
毎日だらだらと好きなものを好き放題食べる事こそが体にとって良くない事。
メリハリをつけて楽しむことが続けられる秘訣です!
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〈さつまいものペペロンチーノ〉
さつまいも
にんにく
あぶら
しお
しょうゆ
1、火にかける前のフライパンに油と刻みニンニクを入れて弱火にかけ、油に香りを移しながら、香りが立ってきたところで細切りのさつまいもを入れて油が全体に回るようにする。
2、フライパンの中心にさつまいもを寄せて上から塩をひとつまみ振り(陰と陽のバランス)大さじ2杯の水を入れて蓋をして蒸し焼きにする。(ポイントは蒸気、下の芋が溶けるほどの水分と火加減はNGだけど、焦げるのもNG特にニンニクは焦げやすいのでコツがいります。)
3、火が通って透き通ったら上下を返してさつまいも全体がカリッとするように水分を飛ばす。
(油の量がポイント。多すぎず少なすぎず、この段階で水分が飛んでからほんの少し足すのもアリ)
4、仕上げに醤油を少し垂らします。
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類似の法則
薬膳やマクロビオティックには、身体を癒す食材は、癒したい臓器と同じ形をした食材をとるという「類似の法則」があります。
さつまいもは胃に似ている…こともあり、胃を癒す食材としてもピッタリですよ~!
食べすぎ注意!だけど(笑)
さつまいもとあずきの取り合わせとか美味しいですよね~。
季節を楽しみましょう~!
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